長芋(ナガイモ)とは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草です。
山芋(ヤマノイモ)には、長芋(ナガイモ)、大和イモ(ヤマトイモ)、銀杏芋(イチョウイモ)、自然薯(ジネンジョ)、大薯(ダイジョ)の種類があり、粘性がとても強く日本では、山芋をすりおろし白醤油や出汁などを加えてのばし「とろろ」にして食べたりします。
長芋には、炭水化物の消化をサポートし、ご飯や麺類の食べ過ぎによる脂肪の蓄積を抑える効果や消化不良や胃もたれを防ぐ効果のあるアミラーゼや、塩分の排出を促しむくみを解消する効果のあるカリウム、体に蓄積された老廃物や毒素を排出することができ、便秘解消にも効果的な食物繊維を多く含んでいます。
ここでは、そんな長芋(ナガイモ)のダイエット効果について紹介していきたいと思います。
◆目次◆
長芋(ナガイモ)のカロリーは意外と低い?
長芋のカロリーは、100g当たり65キロカロリーと山芋の中でとても低カロリーとなっています。
長芋には、便秘解消に役立つ食物繊維や消化酵素のアミラーゼやAソ連型、A香港型、B型のインフルエンザウイルスの活性を抑える効果のあるディオスコリンが含まれており、アミラーゼによる脂肪の蓄積の予防やインフルエンザの予防にとても効果的です。
長芋(ナガイモ)100g当たりの栄養素
長芋 | 大和芋 | 銀杏芋 | 自然薯 | 大薯 | |
エネルギー(kcal) | 65 | 123 | 108 | 121 | 109 |
タンパク質(g) | 2.2 | 4.5 | 4.5 | 2.8 | 2.6 |
脂質(g) | 0.3 | 0.2 | 0.5 | 0.7 | 0.1 |
炭水化物(g) | 13.9 | 27.1 | 22.6 | 26.7 | 25 |
灰分(g) | 1 | 1.5 | 1.3 | 1 | 1.1 |
飽和脂肪酸(g) | 0.04 | 0.03 | - | - | - |
不飽和脂肪酸(g) | 0.1 | 0.09 | - | - | - |
食物繊維(g) | 1 | 2.5 | 1.4 | 2 | 2.2 |
ビタミンE(g) | 0.2 | 0.2 | 0.3 | 4.1 | 0.4 |
ビタミンB1(mg) | 0.1 | 0.13 | 0.15 | 0.11 | 0.1 |
ビタミンB2(mg) | 0.02 | 0.02 | 0.05 | 0.04 | 0.02 |
ナイアシン(mg) | 0.4 | 0.58 | 0.4 | 0.6 | 0.4 |
ビタミンB6(mg) | 0.09 | 0.14 | 0.11 | 0.18 | 0.28 |
葉酸(μg) | 8 | 6 | 13 | 29 | 24 |
パントテン酸(mg) | 0.61 | 0.54 | 0.85 | 0.67 | 0.45 |
ビタミンC(mg) | 6 | 5 | 7 | 15 | 17 |
ナトリウム(mg) | 3 | 12 | 5 | 6 | 20 |
カリウム(mg) | 430 | 590 | 590 | 550 | 490 |
カルシウム(mg) | 17 | 16 | 12 | 10 | 14 |
マグネシウム(mg) | 17 | 28 | 19 | 21 | 18 |
リン(mg) | 27 | 72 | 65 | 31 | 57 |
鉄(mg) | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.8 | 0.7 |
カロテン(μg) | - | 6 | 5 | 5 | 3 |
糖質量(g) | 12.9 | 24.6 | 21.2 | 24.7 | 22.8 |
長芋(ナガイモ)の糖質は?
長芋には100gあたり12.9gの糖質が含まれています。全食品の平均糖質量は18.5gなので、長芋の糖質は全食品の中でも低めの水準となっています。
山芋で比較すると、長芋の糖質量は山芋の中でもダントツに低くなっています。
長芋がダイエットに効果的な理由
様々な栄養素を含む長芋ですが、ここでは長芋のダイエットに効果的な効能について紹介したいと思います。
長芋は食物繊維が豊富!便秘に効果的!!
長芋は食物繊維を多く含んでいます。この食物繊維によって体に蓄積された老廃物や毒素を排出することができ、便秘解消にも効果が見込まれます。
便秘になると腸内に悪玉菌が増殖してしまい、むくみや血行不良の原因となってしまいます。また便秘は体の代謝機能にも密接な関係があり、便秘によって腸機能が低下してしまうと肝臓に負担がかかり、代謝機能も大幅に落ちてしまいます。
私たちの身体は代謝によって糖や脂肪をエネルギーに変換しているため、代謝機能が低下すると痩せにくい体になってしまうのです。
つまり、便秘を解消して腸内環境を保ち代謝を活発にすることがダイエットをする上で重要なポイントになるのです。
長芋に含まれるカリウムでむくみが解消できる
私たちの身体には体内に余計な塩分があるとそれを薄めようとして水分を溜め込む性質があります。この溜め込まれた水分が体のめぐりを悪くさせ、代謝の低下やむくみを引き起こす原因となっています。
長芋には「カリウム」が多く含まれています。このカリウムには塩分の排出を促す効果があり、意識的に「カリウム」の含まれた食品を摂ることによって、塩分をスムーズに排出することができます。
長芋に含まれるアミラーゼには脂肪の蓄積を防ぐ効果がある
長芋には、炭水化物の消化をサポートし、ご飯や麺類の食べ過ぎによる脂肪の蓄積を抑える効果や消化不良や胃もたれを防ぐ効果のあるアミラーゼが含まれています。
長芋に含まれるディオスコリンでインフルエンザを予防できる!
Aソ連型、A香港型、B型のインフルエンザウイルスの活性を抑える効果のあるディオスコリンが含まれています。
長芋(ナガイモ)のアレルギーには要注意
ダイエットやインフルエンザの予防に効果的な長芋ですが、長芋のアレルギーには注意が必要です。
長芋が人に及ぼすアレルギーには2つのタイプがあり、ひとつがIgE抗体が引き起こすアレルギー反応によるもの、もうひとつが長芋に含まれるシュウ酸カルシウムの針状の結晶が直接皮膚を刺激して起きるものです。
長芋には、神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンが含まれています。このアセチルコリンにより皮膚の赤みや痒みを引き起こしたりします。
また長芋の皮をむいている際に手がかゆくなるのはこのシュウ酸カルシウムの結晶が皮膚の毛穴などに入って反応を起こすためおこります。
長芋でアレルギー反応があった場合、無理をせず病院に駆け込むようにしましょう!
長芋(ナガイモ)はダイエットに効果的!
今回は長芋のカロリーやダイエット効果について紹介しました。
長芋には、炭水化物の消化をサポートし、ご飯や麺類の食べ過ぎによる脂肪の蓄積を抑える効果や消化不良や胃もたれを防ぐ効果のあるアミラーゼや、塩分の排出を促しむくみを解消する効果のあるカリウム、体に蓄積された老廃物や毒素を排出することができ、便秘解消にも効果的な食物繊維を多く含んでいます。
長芋をうまく食生活に取り入れ、ストレスのないダイエット生活を送りましょう!